広瀬台はり院|コラム|中国の患者さんはカルテを持ち歩く

広瀬台はり院

コラム記事

最終更新日:2025年11月08日

中国の患者さんはカルテを持ち歩く

中国留学中に驚いたことの一つに、「患者さんが自分自身のカルテを持っていること」です。日本では、カルテは各医療機関に保管されており、原則的に外部に出ることはありません。中国ではカルテを「病歴本(bing li ben、ビンリーベン)」と呼び、見た目はおくすり手帳を少し大きくしたような感じです。

主訴から、診断名、どの様な検査や治療をしたのかが書いてあるため、患者さんに「少しビンリーベンをみせてもらえますか?」と言えば、大まかな経過は把握することが出来ました。もちろん、レントゲンやCTなどの画像を持っていたり、良いか悪いかは置いておいて、非常にオープンな印象を受けました。

日本では、「施術所から患者さんの情報にアクセスする方法は、限定的」です。「①患者さんからの口頭での申告」、「②おくすり手帳」、「③診断書」、「④スマートフォンで撮った画像」くらいでしか情報を把握することが出来ません。もちろん、すべて揃っていることはほとんどありません。

また、口頭での申告の際に、「記憶が曖昧な場合」や「主観が盛り込まれていたりするような場合(例:実は、自己診断した病名だったなど)」は、全体像を把握することが難しいケースもあり、頭を悩ませることがあります。ときに、後から情報が小出しになって申告されることもあり、「あーそうだったのか、、、。」と答え合わせがだいぶ後にあることもあります。

そういった意味では、現在のマイナンバーカードとの紐づけによって、他医療機関などでの「処方歴」や「レセプト情報」が閲覧できるような感じに近いのかもしれません。ただし、功だけでなく、中国では、電子カルテへの記載以外に「ビンリーベン」への記載も必要となるため、現場ではひと手間あったことも事実です。それを踏まえても、「良いシステムだな」と感じたのは事実です。

個人の医療情報は非常に重要です。そのため、「まあ、、、重要そうじゃないから言わなくてもいいか、、、」という感じで、申告が漏れることは、施術所側だけではなく、ひいては患者さんの健康に影響を及ぼす可能性があります。そのため、「必ず出来る限り正確に申告して頂くことが、治療開始の第一歩」と言えます。

ご自身の健康に関わることなので、「まあいいか、、、」としないようにしましょう。緊張すると上手く話せない方などは、事前にメモなどの資料を作成し、当日に渡して頂けますと助かります。

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